あるオッサンのブログ

単なるオッサンの足跡です。

北米上陸?

苦労して初めて本格的に作ったソフトウェアがUS向けのテレビに搭載されて販売されました。それが、そこそこ評判が良かったらしく販売台数やら売上増やらに貢献できたらしいという話を聞き、先輩諸氏の苦労も知らずに自分の成果と思い込んでいたように思います。若さゆえの単純さに許してやってください。

気をよくした事業部内の企画やら営業部門の方々に加え、技術部門の上の方々は、2匹目、3匹目のドジョウを狙うべく、次の年、また次の年と改定バージョンの製品投入を試みます。

そんなこんなで、私は、2匹目のドジョウを狙うべく指示を受け、先輩とこともあろうか、北米の当社工場に企画会議と称して出向くことになったんですね、これが。

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アメリ

初めての海外出張、それも、その時何故か一人で現地入りすることになり、ジョンFケネディ空港でしたっけ?に着くまでの約10時間、飛行機の中で眠ることもできないほど緊張しまくっていたことを思い出しますね。

「空港に到着してから、荷物をもらって、税関を通って、入国審査?」「入国の目的は?」「滞在期間は?」とか聞かれたときに英語ではなんていえばいいんだっけ?

「入国審査を終えると、ロビーで会社の人がプラカードを持って待っているから」とか言われてましたけど、「関係ない人がプラカードをコピーして君の名前を掲げてるかもしれないから、十分気をつけて」「ついていくと身ぐるみはがれることもあるから」なんて脅しの言葉を事前に言われてましたから、びくびくでした。

着いてみると言われた通り私の名前を掲げた人が手前にと奥のほうに2人いました。

どっちが正解?! なんて経験もしました。

その時の仕事の内容はほとんど覚えていないのですけど。

夕食に誘われ、日本から出向している営業担当の方を含め数人で車でレストランに向かい、車を降りたとたん警官が何かを言いながら拳銃をもって近づいてきます。

私にはわかりませんでしたがどうやら、不審者と思われ「直ちに手を上げろ」と言っていると言われ、言われるがまま、訳もわからず手を上げました。その後どうなったか覚えていないのですが、「すぐに手を上げないと本当に撃ってくるからやばかった」らしいのですが、そうはならなかったので、事なきを得たのだろうと思います。

また、企画会議が終わりニューヨークで一泊延長して、ブロードウェイでも観て帰ろうということになりました。先輩と2人でニューヨークの街を何気なく歩いていると、黒人の方が、普通に前方から歩いてきて、僕の肩口に触れたかと思ったら、彼が手にしていた紙袋が地面に落ちたらしいんです。中にはワインが入っていて割れてしまったから50ドル払えと言っていたようです。当時の私には聞き取れませんでしたけど。一瞬何が起こったのか私には理解できないほどでしたけど、先輩は、50ドルじゃなくて15ドルじゃないのって、価格交渉をはじめるから感心しましたね。ただ。それ以上、深入りするのはやばそうでしたので言われるままに50ドル払いましたけどね。